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『求道者伝道テキスト』の用い方

『求道者伝道テキスト』の用い方

Ⅰ 求道者の獲得の方法

   キリスト教はすべて聖書の教えに基づいています。聖書の中には求道者の獲得の具
体的な方法は書いてありませんが、「人格的な方法」が唯一の聖書的な方法だと思いま
す。人格的とは顔と顔を合わせて、言葉を用いて「聖書を学んでみませんか」とお誘
いする方法です。

 あなたご自身が「聖書を学びませんか」と人に尋ねる勇気を持たなければ、この伝
道は始まりません。そのような勇気はキリストへの信仰から始まります。キリストへ
の信仰は聖書から発します。あなたが聖書を大好きな方でしたら、このテキストを用
いていただけるのではないかと存じます。どうかあなたご自身が求道者を獲得する勇
気ある人になってくださいますようにお願い申し上げます。

 キリスト教徒の中には、神からすばらしい賜物を与えられた人がいます。たとえば、
ある信徒は自分の知人に「私が所属している教会で伝道集会がありますから参加して
ください」と誘い、1051名の未信者を連れてきた方がいます。また、ある信徒は新幹
線に乗り、隣に座った方と会話が弾み、翌週の礼拝に連れてきた方がいます。これら
の人々は「新しい人々に話しかけることのできる賜物」を神から与えられている人だ
と思いますこのような人は、ご自分で多くの求道者を獲得することが出来ます。そし
て、その求道者をあなたに紹介してくださるかもしれません。これらも人格的な方法
による求道者の獲得方法です。

   いずれにしても、求道者の獲得の方法は人から人に、人づてに手繰(たぐ)って、救いを求
めている人を見つけ出します。この努力をしないで求道者個人伝道はスタートしませ
ん。


Ⅱ 求道者に聖書を買っていただきます

   人はもらった物を粗末に扱います。ですから聖書をプレゼントすることは良いこと
ではありません。求道者には自分のお金で『聖書』(旧・新約合本の聖書)を買ってい
ただきます。お金のない人には、かならず数か月後には購入することを約束して、教
会に備え付けてある聖書を面会時だけに限って貸します。聖書は今後一生使うことが
出来ますから、そのことをしっかり教え、数か月間に貯金をして自分の聖書を購入す
るように指導します。このような最初の指導が今後の導きを左右しますから、厳しく
原則を守るようにします。自分の聖書を購入する人は、自分で犠牲を払う求道者です
から、将来神に祝福される信徒になると思います。

『求道者伝道テキスト』(地引網出版)は、伝道のための道具ですから教会の経費で
購入して求道者に差し上げます。(もちろん、ぜひ自分で購入したいという求道者には
購入していただきます。そのように申し出る人がどの世界にも必ずいます。)

   『聖書』はどの会社が発行しているものでも構いませんが、その教会が礼拝で使っ
ているものと同じ聖書が良いと思います。
         日本聖書協会発行のいわゆる「新共同訳」
         日本聖書協会発行のいわゆる「口語訳聖書」
         新日本聖書刊行会のいわゆる「新改訳聖書」などです。

   ある人は自分が持っている聖書あるいは自分の教会で使っている聖書だけを「良い
聖書」とし、他の人や他の教会が使っている聖書を「劣った聖書」と考えています。
それは心の狭い差別思想に通じます。それは聖書の教えに反します。聖書は常に他の
人を自分より優れた者と見るように教えています。日本で発行されている聖書はどれ
も原典から翻訳された「良い聖書」です。もし求道者がすでに自分の聖書を持ってい
たらそれを尊重しましょう。しかし、かならず旧・新約合本の聖書でなければなりま
せん。新約聖書だけを持っている人に対しては、説明して納得していただきます。


Ⅲ 面談の場所と時間

  教会の中の礼拝堂、事務室、教室、母子室などが適当です。
  だれでも出入りの自由な明るい場所が適当です。
  原則として牧師・伝道者が教える場合は、求道者の性別を問いません。
信徒が教える場合は、男性の求道者には男性の信徒が、女性の求道者には女性の信徒がふさわしいと思います。
  教会以外の場所、たとえば自宅などで面談することもできます。

  面談の時間は一時間を一応の区切りとします。しかし、多くの人がそれ以上の時間を要しています。しかし、一時間15分を超えないようにします。もちろんのこと、一時間より早く終わることがあっても当然のことです。
  その回が終わるときには次回の日時と場所を約束します。


Ⅳ 授業の進め方

   「求道者伝道テキスト」は、一課を一回で終わるように作られています。
   その課の最初から始め、終わりに向って、数字1、2、3、の順に読みます。その
中に読むべき聖書の箇所が書いてあれば、必ず読みます。読んだ聖書の箇所には蛍光
ペンで線を引いてもらいます。(聖書など本に線を引くことを嫌う人には強要しません)
   時間の配分などを考慮に入れながら、必要に応じて教師が解説を加えます。このテ
キストはベテランの教師にとっては、たくさんの解説を加えることができます。聖書
知識の少ない指導者は、あまり解説を加えることができないかもしれません。しかし、
その場合は、このテキストを読み、少しだけ説明を加えて先に進みます。
   授業中、話が弾み、求道者が身の上話などを始めたら傾聴します。
   何かの都合で時間内に一課が終わらない時には、次回に持ち越します。その場合は
次回の授業を早く進めるようにしなければなりません。
   教師の側はできる限りテキストに忠実に授業を進めるようにします。
   地図や人物像図などの補助教材の使用は、まったく教師の自由にゆだねられていま
す。
   その回(授業)の終わりには、必ず教師が自由な祈りをします。これによって求道
者は「祈り」というものを学びますから、良い祈りをしましょう。
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